世界で、電気を使える人の割合はいくつでしょうか?
20%?50%?それとも80%の人間は、
電気を使用して生活をしている?
「案外、半分くらいは電気使って
生活しているんじゃない?」
と思ったかもしれませんね。
…
ところが、正解は80%です。
思ったより多くないですか?
FACTFULNESS(ファクトフルネス)という本の冒頭には
似たような質問が13個ほどあるのですが、
その答えは私たちが予想するよりも遥かに、
「世界が良くなってきている」ことを示すものです。
ファクトフルネスの著者ハンスは
この質問を世界の各国様々な場所で投げかけた結果、
1つの確信を得ました。
世の中の人たちは、
教養の有無、頭の良し悪し、貧富の差に関わらず、
「まだまだ世界は危険で、経済格差が激しく
天然資源はそろそろ枯渇する」
といった先入観を持っている、と。
先入観ということはつまり、
この考えは間違っているということです。
ならば、とハンスは知識を正そうと
文字通り世界でこの話をしたのですが、
どうにも話の通りが悪い。
どんなにデータを用いて説得しても、
「でも」「そんなはずは」
「あなたも本気でそうは思ってないんでしょう?」
と頭ごなしに否定される。
これは何故だろう、
と考えた結果、
人間には「思い込みをする本能」のようなものがあり、
これに突き動かされているのだという発想に至ります。
そして、その思い込みの正体を探り、
間違った思い込みを打ち破るための方法が
記述されているのがこの
ファクトフルネスです。
本記事では、私さんさめが
ファクトフルネスを読んでみて、
感じたことや、
特に人に読んでほしいと思った部分について書いています。
以下のような人には、
特に読んでもらいたい本となっております。
- 最初の質問の答えに懐疑的である
- マスコミが嫌い
- 一躍有名になった人がいると、
裏に何かあるんじゃないかと思ってしまう
さっそく見ていきましょう。
FACTFULNESS(ファクトフルネス)はどんな本か
改めてですが、
ファクトフルネスの紹介です。
この本では、まず、
世界に関する様々なデータから、
「世界がどんどん良くなってきていること」
を紹介します。
例えば、
- 電気の普及率
- 右肩上がりで、現在は85%以上
- 乳幼児の死亡率
- 右肩下がりで、1900年は40%だったのが、
現在では4%以下(世界全体で!)
- 右肩下がりで、1900年は40%だったのが、
- 年間の映画製作本数
- 右肩上がりで、2000年は約3000本だが
現在は1万以上
- 右肩上がりで、2000年は約3000本だが
といった具合です。
昔は5歳まで生きられない子が、
いかに多かったのか分かりますね…。
もちろん、
「世界は良くなっている=もう何も問題がない」
ということではありません。
世界には課題が山積みですし、
それに対する対応を怠って良いとは書かれていません。
この前提に対する説明で重要なのは、
世界に関するデータを見る限り、
「私たち人間は着実に進歩している」
ということを認識すべきということでした。
しかし、この認識を、著者がいくら広めようとしても、
さっぱりうまくいかなかったのです。
それはなぜかというと、
「人間には、本能による思い込み」
があるからでした。
そしてこの思い込みは、
「世界を正しく見ることができない」
だけでなく、
日常生活においても悪さをする
ことがあるのです。
そして、
話は人間の持つ「思い込み本能」と
それにどのように対策を取ればいいのか
について語る部分に移っていきます。
ぜひ、ファクトフルネスを読んで、
人間の「思い込み本能」を知り、
日常生活に活かせないか考えてみてください。
ファクトフルネスを読んで感じたこと
ファクトフルネスには、
今まで考えたことも無かったようなデータや、
世界の正しい見方という思考法のようなものが
バンバンでてきます。
そのため、
人によってかなり得られる感想が、
違うのではないかと思います。
今までの知識が次々に陳腐化するのを前にして
「データなんか見ても俺は信じない!」
というように、
穿った考えを捨てない人もいるかもしれません。
思い込み本能の仕組みと対策を読んで、
「そう考えれば良かったのか!」
というように、
素直に感動する人もいるかもしれません。
私はどちらかというと後者でした。
根が単純なのかもしれませんね。
この本を読み終えるころには、
「だからマスコミって偏った報道しかしないのか」
「でもそれをマスコミが悪いと切って捨てるだけでは解決しない」
「誰かを悪者に仕立て上げたくなるのは本能だったのか」
というように、
今まで釈然としなかった世界へのモヤモヤが
腑に落ちることが次々出てきました。
何より、 無駄に他者に敵意を向けず、
本当に思考すべきことに自分の労力を集中させる
ことができそうだと思いました。
これは非常にありがたいことです。
他者に敵意を向けている時間は、
実に生産性に乏しい無駄な時間だと
頭ではわかっているのですが、
なかなか振り払うことができない蠱惑な感情なのですね。
思考法を変えることでこの無駄を省けるなら
とんでもなく有意義と言えそうです。
また、
世界がより良くなっているということは、
世界中がお客様となるような製品やサービスに、
より価値が集中していく
ということも感じました。
世界がより良くなるということはつまり、
これからIT社会に参入してくる人が
まだまだ全然いるということです。
プログラマーの価値はまだ下がりそうもないですね。
その分競合も増えるということですが、
私は足の引っ張り合いをするよりは、
少しでも優秀な人が増えてくれたら嬉しいです。
というわけで、
引き続き役に立つ情報は、
今後も発信していきたいと思います。
まとめ
まとめです。
- ファクトフルネスという本を紹介
- 世界は急速に進歩しているが、
その事実を知る人はまだ少ない - なぜ少ないのかというと
人間にある「思い込み本能」のせい - 「思い込み本能」は、
日常生活でも悪さをする厄介な代物 - ファクトフルネスを読むと
「思い込み本能」を抑えて、
論理的な物の見方ができるようになる
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
気になった方は、ぜひ読んでみてください。
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