「世界でもっとも強力な9のアルゴリズム」で無意識に利用している技術の仕組みを知る

書評

Googleの検索アルゴリズムがどのように働くのか
考えたことはありますか?

あるいは、遠隔地にデータを送信するとき、
なぜ1byteの狂いもなく正確なデータを届けられているのか、
疑問に思ったことはあるでしょうか。

私は、正直ほとんど気にも留めていませんでした。

しかし、「世界でもっとも強力な9のアルゴリズム
を読んでみて、
こんな面白い発想で技術は発展していったのか
となりました。

「世界でもっとも強力な9のアルゴリズム」
は、私たちの身近、かつ無意識に利用している技術が、
どんな仕組みで動いているのかを解説してくれる本です。

解説、と言っても技術書の類いではありません。
軽い気持ちで読める読み物、といった方が正しいですね。
プログラミングの知識が一切なくても楽しく読むことができます。

本の簡単な紹介や、
さんさめはこの本を読んで、
どんなことを感じたかを記事にしました。

以下のような人には、
特に読んで貰いたい本となっております。

  • 身近な技術の裏側に興味がある
  • 技術的な知識欲はあるが専門書はハードルが高い
  • 一見難解な仕組みを分かりやすく人に伝える方法を知りたい

さっそく見ていきましょう

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世界でもっとも強力な9のアルゴリズムはどんな本か

改めてですが、
世界でもっとも強力な9のアルゴリズムの紹介です。

私たちの生活にガッツリ浸透していて、
かつどうやっているのか見当もつかない技術を
誰にでも分かる言葉で解説した本です。

なんと、疑似コードさえ出てきません。
文章と挿絵だけで、
9つのアルゴリズムをかみ砕いて理解できるようになっています。

いくつか特に身近なものを抜粋してみます。

  • 検索エンジンのインデクシング
    • どのように検索ワードに関連のあるページを探しているのか
  • 公開鍵暗号法
    • 機密情報を電子データに変換して
      普通にインターネットを介して送信しても
      なぜ誰にも盗み見されずに済むのか
  • データ圧縮
    • サイズの大きいデータをどうやって小さくしているのか
      また、どうやって復元しているのか

何も知らずに見ただけでは、
ちょっと仕組みが想像できないようなものばかりです。

しかし、この本ではすべてのアルゴリズムが、
分かりやすい説明で解説されています。

世界でもっとも強力な9のアルゴリズムを読んで感じた2つのこと

私は、この本を読んで異なる2つの感想を抱きました。

強力なアルゴリズムは意外とシンプル

まず、
想像もできなかったような技術でも、
やってることは意外とシンプルだなぁ、
という、この本のある意味狙い通りな感想を抱きました。

実際に図と文章だけで理解ができたことで、
余計にそう感じた面もあります。

ただし、自分がそれをゼロから編み出せたかと言われると、
全く無理だろうなとも思いました。

やはり偉人は偉人です。

しかしその素晴らしい思考に触れることで、
なんだか自分まで頭が良くなったように感じられます。
プラシーボですね。

他人に分かりやすく説明するには知っているものに置き換えると良い

もう一つタメになったなぁと感じたのが、
「世界でもっとも強力な9のアルゴリズム」の説明の仕方です。

図と文章だけで分かりやすくなるはずもなく、
随所に理解させるための工夫が見られます。

特に使われている手法が、
誰でも知ってそう、
あるいは理解できそうな事象に
置き換えて説明することでした。

例をあげると、公開鍵暗号法はなんと絵具に例えられます。

詳細を説明しようとすると、
ほぼ本の中身を書いてしまうことになるので割愛しますが、
それで実際に理解の助けになるのだから驚きです。

私も、専門用語が飛びかう説明を、
技術に疎いユーザーにしてしまったことがあります。

やはり、知らない用語を1つ出すだけでも、
聞いている方の理解度は激減します。

「世界でもっとも強力な9のアルゴリズム」を読んでから、
何か考え方が似ているものを探して
置き換えて説明できないか努力するようにしています。

まとめ

まとめです。

  • 世界でもっとも強力な9のアルゴリズム」を紹介
  • 身近なところにもすごい技術は使われているが
    理解自体は難しくない
  • そう思わせるこの本の説明力も凄い
  • 難しい事柄を他人に説明するときは、
    その人が知っていることに置き換えられると良い

なんだか普段とテイストが違う記事でしたが、
最後までお読みいただきありがとうございました。

本を紹介するのは難しいですが、
同時に面白さもあるので今後も続けていきたいですね。

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